【十二国記】海外「他の異世界転生ものとは一線を画す」 - 海外の反応 カレー語 -華麗なる誤訳-


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【十二国記】海外「他の異世界転生ものとは一線を画す」

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©️小野不由美・講談社/NHK・NEP・総合ビジョン

今回取り上げるのは、小野不由美氏原作の『十二国記』です。
私はアニメ版は数話しか見たことがないのですが、原作とは違ってクラスメイトも一緒に異世界に飛ばされるんですよね(これは原作者による小説執筆前の構想段階の設定が取り入れられたそうですが)。
小説版は私のお気に入りで、好きな小説10作を挙げれば、この作品が入ってくると思います。
2001年以来、長編新作が発表されておりませんが、新作は2016年に執筆を終える予定とのことなので、来年の早い段階でお目見えするのではないでしょうか。1000ページを越える大作で、次作を持って十二国記は完結とのこと。
ちなみに小説版は海外では4作目までしか発売されていないようです。
名作「図南の翼」が読めない海外の人たちが気の毒でなりません。
スレイヤーズの英訳版でもそうでしたが、米出版社TOKYOPOPの功罪は大きいですね。

関連記事:【スレイヤーズ7巻・8巻】第一部終了。海外からは続刊を望む声多数。

では、海外の反応。今回はアニメ版と小説版のレビューを1件ずつ。

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『十二国記:小説版』海外の反応

日本のライトノベルは、西洋ではあまり注目されていないように思うが、それについて書いてみたいと常々思っていた。
比較的入手しやすく有名なものから始めてみよう。
『十二国記』、英語タイトル『The Twelve Kingdoms』はヤング・アダルト(十代後半)の本読みによく知られたシリーズの1つだ。2011年にTOKYOPOPが閉鎖したことで、現在は絶版となっているが、全く手に入らないと言うわけではない。彼らが出版した4作の古本はまだ手に入るし、7作と、外伝の1作はファンが翻訳したものをインターネット上で見つけられる。ついでに言うとアニメ版も(未完だが)ある。少し古いが十分楽しめるものだ。

著者・小野不由美の最近のツイートによれば、彼女はシリーズの新作を執筆中らしい。これにはとても興奮している。何しろこのシリーズが最後に出版されたのは2001年のことで、映画『クリフ・ハンガー』のような尻切れトンボな終わり方だったのだから。シリーズが未完だと言う理由で読むのを躊躇わないでほしい。十二国記は本当に素晴らしいヤング・アダルト・ファンタジーなのだ。ナルニア国物語のように、精神世界を描いたファンタジーだが、キリスト教的世界観ではなく、中国の仏教や道教の世界観から成る。ナルニア国物語と違い、登場人物たちは厳しい試練を課せられる。作品はこう問うている --- 「人はなぜ苦しまねばならないのか?」
シリーズの多くでメイン・キャラクターを務める陽子は、私が今まで読んだ中でも最も活力に満ちたキャラクターだ。彼女が、身勝手な高校生から他者を気にかける力強いリーダーへと変遷する様は驚きに満ちている。

(訳注:省略)

もし君が、アジアのファンタジーや、異世界ファンタジー、成長を描いたヤング・アダルト・ファンタジーに興味があるなら『十二国記』を楽しめるだろう。


『十二国記:アニメ版』海外の反応

評価:★★★★★★★★★☆

リーダーシップとは何か?多くの書物、講座、研究で投げかけられる質問だ。そこに明確な答えはない。全ての人間が同じ答えを持つわけでもない。
陽子は景麒に会う前からそれを知っていた。彼女は人から注目されるのを嫌い、常に妥協し、譲歩して生きている。彼女のクラスの委員長は、ただみんなに仲良くしてもらいたいだけだ。だが、自分自身すら導けない人間に他者を導くことなどできない。これは、全く見知らぬ世界で1人で生き延び、強くならなければいけなかった陽子にとって、全くの真実だ。彼女の旅は、魅力的な世界に、豊富な政治要素、素晴らしいキャラクターで満ちた途方もない旅だ。

『十二国記』は驚くべき出来だ。豊富な歴史感覚に、詳細で基礎のしっかりした世界観。私たちの目にはそこには魔法が存在するように見えるが、そこに住む人々にとっては世界がただそうできていると言うだけだ。私たちの世界には物理の法則があるように、彼らの世界にはとても厳しい天帝の法則がある。『十二国記』はキャラクターが生きる世界の、しっかりとした骨組みを持っている。全能の魔法や、主人公の問題を全て解決してくれるような魔法の剣のようなものはない。陽子が持っているのは、彼女自身の機知と、彼女を助けてくれるわずかな友人だけだ。

(訳注:省略)

これらの理由により『十二国記』は私の最も好きなシリーズの1つとなっている。言及するのを忘れていたが、このアニメは小野不由美(後に『屍鬼』を書く)の小説が原作だ。アニメ版は小説版7作の内の4作を元にしている。小野自身、『十二国記』はファンタジーではなく、フィクションの世界の歴史ドラマだと考えているそうだが、私もそれには同意する。しかし、悲しいかな、私がこれほどまでに愛するこのシリーズは未完なのである。

(訳注:省略)

アニメ版は、この壮大なストーリーを見事に捉え、古代中国の美を反映した見事なオープニングを描いている。梁邦彦による音楽は、テーマにマッチした胸を打つようなピアノと、一連の曲を作品に加えている。

『十二国記』は他の「少女異世界転生」アニメとは一線を画す。そこには、悲劇の恋物語も、魔法のアイテムも、運命もない。ただ、真実味のあるキャラクターと政治要素を持った、複雑で、魅力的な世界が広がっているだけだ。これは、友情・決意・リーダーシップ、そして責務を描いた物語で、私のこれまでで一番のお気に入りの1つだ。


翻訳元:ttps://goo.gl/dluqK7 / ttps://goo.gl/79j2GO
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コメント
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アニメ版しか見てないが最高に面白かった
小説が完結間近ならそっちも見たい
異世界転生ものとしてはファンタジー要素よりも政治要素が強く広い世代で楽しめる作品だと思う

2016-11-29 10:08 │ from URL

No title

ようやく新作が出ることをここで知った。管理人さんありがとう。そして次で最終巻とは哀しい。まだまだ広げられる世界なのだからもっともっと続けて欲しかった。

なんとも月並みなコメントになってしまった笑

2016-11-29 10:09 │ from 名無しさんURL

No title

十二国記と言えば、※1の政治的な要素でいつも思い出すんだけど、
お隣の崩壊していく国の有様が柳だっけ、
あれに被ってしまうんだよね。

2016-11-29 10:12 │ from 名無しさんURL

No title

図南の翼のアニメ化とかしませんかね…?
本編は最後に読んだ時から時間が経ちすぎて記憶が曖昧だけど
泰麒周りのストーリーが鬱ホモしくてあんまり好きじゃなかった記憶しか…

2016-11-29 10:17 │ from 名無しさんURL

No title

アニメも面白いので管理人も時間があればぜひ見るといいと思いますよ
OP,EDも作品世界にあっていて素晴らしいですしね

そういえば十二国記のアニメは翻訳がものすごく大変だったとアニメを海外へ売る時の例として挙げられてましたねw
小説も完結するのならぜひアニメも…といきたいところですね。CCサクラも続編作るそうですしこっちも人気高かったのだから作ってくれるといいな
結末違うならIFストーリーして2度も楽しめるのに

2016-11-29 10:39 │ from URL

No title

新作がようやくようやく出るのは嬉しいけど、シリーズ完結なのは悲しい
自分が高校生の時留学先に持って行って、何度も励まされた
今度は、中学生になった甥にプレゼントにするつもり

2016-11-29 11:02 │ from ぽっちゃり太郎URL

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新作は半ばあきらめてたけど、これは朗報ですね。必ず買いますよ。
自分はアニメから入って小説も読んだパターン。
アニメ版が面白くて続きが読みたかったのと、もっと正確に物語の世界(描写)を知りたくなったから。
黄昏の岸 暁の天が最新?なのかな?長編では。
泰麒の物語の続きなのだけど、これがとても気に入ってる。
アニメ版でも魅力的だった李斎がさらにすごくて・・・泣ける。

2016-11-29 12:02 │ from  URL

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『映画「クリフハンガー」のように』ってあってるかな?プロットとしてのクリフハンガーが先で映画のタイトルは後じゃない?

2016-11-29 12:21 │ from URL

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新作が出るのは知ってたけど今年書いてたのか…凄く楽しみ
図南の翼好きだからアニメ化ならないかなぁとずっと待ってるんだが難しいかね?

2016-11-29 12:24 │ from URL

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懐かしい!オープニングの曲がすごく好きだったなあ。小説読んでないんだけど、そういえば、もしかしてデジタル版出てないかなあ・・iphoneに入れれるなら買おうかな・・

2016-11-29 12:25 │ from 懐かしいねURL

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これがライトノベル?
まあ挿絵が入ってるからライトノベルか
昨今の量産型萌え系とはレベルが違いすぎるけど

2016-11-29 12:45 │ from URL

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そもそも講談社ホワイトハートから出てたのでラノベじゃなくて少女小説な
十二国記は90年代ファンタジー全盛期の少女小説の文脈の中で登場した作品なのでラノベ的文脈で語るのは違うと思うわ

2016-11-29 13:05 │ from URL

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責難は成事にあらずっていう言葉がずっと頭に残ってるな
誰かを責め非難することは簡単だけどそれは自分が何かを成したことにはならない

2016-11-29 13:17 │ from  URL

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図南の翼だけでもアニメ化してくれ

2016-11-29 13:56 │ from URL

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次作を持って完結というのはどこ情報?

2016-11-29 13:59 │ from URL

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アニメ見たのは確かなんだが内容が思い出せない
車裂きのシーンだけはよく覚えてる

2016-11-29 14:28 │ from URL

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作者には昇紘の描写をアニメ版で出来なかった意味を考えてもらいたい

2016-11-29 15:43 │ from URL

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とにかく泰国の結末だけちゃんとしてほしい
後はどうでも良いけど
泰国だけ中途半端すぎるから…

2016-11-29 15:56 │ from URL

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泰国の成り行きがどうかハッピーエンドになりますように。

2016-11-29 18:06 │ from  URL

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泰国編完結で本編終了か
原作基準で再アニメ化してくれないかなあ
図南と華胥の夢がアニメで見たい・・・

2016-11-29 22:16 │ from URL

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確かに他とは全く違うという点でこの小説は傑作だわ

2016-11-29 22:33 │ from ナナシURL

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2001年?
何年か前に外伝出てたろ

2016-11-29 23:14 │ from URL

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ホワイトハート文庫の装丁が好きだったな…
元々は少女小説だったと知らないで読んでる人も多いね。

2016-11-30 00:44 │ from URL

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政権交代ってマスコミが騒いで民主党が政権取った時にほんと「責難は成事にあらず」って皆に言ってやりたかった

2016-11-30 02:26 │ from URL

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NHKもアニメ関係の番組や報道特集して力を入れているけど、名作の十二国記を放置しているのは頂けない
意外と人気あるから続編作ればいいのに・・・、それか画質や内容を一新してリメイクとか

十二国記は最初の数話は???だけど、話が進むにつれて面白くなる作品だから観ていない人にはオススメな作品

2016-11-30 02:38 │ from 名無しURL

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期待した人は残念だけど2016年に新作出すって言ってから1年以上なんの音沙汰もないんですよw

2016-11-30 02:38 │ from URL

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アニメ版はシナリオを変えたところが蛇足だった
余計なことをしなければ名作になったのに
新作はとても楽しみです

2016-12-01 04:06 │ from URL

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女子高生が異世界へ、って少女漫画や少女小説では手垢のついた題材だったけど、12国は斬新な味付けで新鮮だった
完結する日はくるのか…

2016-12-01 08:10 │ from URL

No title

十二国記は新作が出ればアニメも新作を出すという話を聞いたことがあるけど
それはともかく、まだアニメ化されていないものに関しては黄昏は未完、図南の翼だけでは「強いて言えば十二国記の主人公」たる中嶋陽子がいないということになってしまうということなんだろうと思う

2016-12-01 20:54 │ from URL

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嬉しい新作が出るのか、当然泰国の話だよね。
私は新潮社文庫の魔性の子が最初だった
「人が人であることはこんなにも汚い」
この言葉が胸に刺さった。同じ作家の本を読みたいと探した。
なぜか悪霊シリーズを最初に見つけ、十二国はその後になったけど何べんも読み返している。

2016-12-02 23:31 │ from NKURL

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もう何度読み直したか。読めば読むほど新たな発見があり、その先のストーリーがわかっていても、更にワクワク感が増す。
私にとって不動の第一位の小説です。
この本を読めば人を統治し、隣国とどう向き合うのかを物凄く考えさせられました。
もちろん外国人にも必ず勧めてるんですけど、日本で出版されてるほど出てなくて本当に残念です。
早く続きが読みたい。最後まで読まないと死んでも死に切れません。

2016-12-21 11:46 │ from 名無しさん@PmagazineURL

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アニメ版だと陽子以外の2人も飛ばされてくるのにも理由があったなんて知らなかった
結構ハードなところもちゃんと表現されてたし、oped含めて愛のあるアニメだった

2017-01-06 11:18 │ from URL

No title

アニメ十二国記は原作キャストも音楽もいいのに作画が不安定なのが残念
もっとお金かけてリメイクしたら名作になると思う

2017-05-26 01:50 │ from URL

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