【屍鬼】海外「言葉では言い表せない見事なアニメだ」 - 海外の反応 カレー語 -華麗なる誤訳-


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【屍鬼】海外「言葉では言い表せない見事なアニメだ」

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©️小野不由美・藤崎竜/集英社・屍鬼製作委員会

『十二国記』、『Another』と来たので、予想の付いている方もいるかもしれませんが、今回はまた小野不由美さんに戻って『屍鬼』の海外の反応です。
私が最後まで読んだのは原作小説のみですが、『封神演義』の藤崎竜氏による漫画化と、アニメ化もされています。
漫画版のコミカルな絵柄はこの作風に合ってない気がしたのですが、読み続ければ気にならなくなったのでしょうか。
ゾンビものとしての怖さはそんなにないのですが、人間の怖さというか、業の深さがよく描かれていたと思います。
小野不由美さんはその手のテーマが上手いですね。
では、海外の反応。漫画版とアニメ版からです。

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『屍鬼:漫画版』海外の反応

評価:★★★★★★★★★☆

最初の2巻の時点で判明している設定を説明しよう。要約すれば「屍鬼」とは何か、だ。それ以上でも以下でもない。
しかし、この漫画はどうやらミステリー漫画のようだ。内容を楽しむために何も知りたくないと思うかもしれない。だとしたら、このレビューを読むのはやめることだ。
さて、では始めよう!

屍鬼は、古めかしく面白みのないコンセプトでも、心踊る作品に生まれ変わり得ると見事に証明している。
外場村に不可思議な死が蔓延していた時、誰もその伝染病の原因に気が付いていないようだった。わずか数人が勇気と無謀さから、それが「起き上がり(のちに「屍鬼」と呼ばれる)」によってもたらされた災厄だと考えつく。この、いわゆる起き上がりというのは、一度死んだが蘇り、永遠に生きることとなる、しかし人間の血をその糧とする業を負った者たちだ。

この前提と各キャラクターの行動の動機が物語を動かしている。この物語を活力あるものとしているのは、その巧みな描写だ。各章が、それぞれ特定の1キャラクターに焦点を当てている。そして各物語がそれぞれ独立しているように見えながらも、それらが次第に結びつき始めるのだ。もう1点、話を上手く見せているのが、読者に全体像を掴ませないという点だ。読者に多くを知らせぬまま読ませることで、ハラハラする読書体験を与えている。
この漫画の中心となるコンセプト(吸血鬼的なもの)は、生々しい印象を与える。それは屍鬼が、登場人物たちの直面する社会的・道徳的結果というテーマに対して、驚くほど真剣に向き合っているからだ。「起き上がり」は、ただアクションやホラーのための設定としてあるだけではない。まるで彼らが本当に存在するかのようなジレンマを持たせることで、全てに真実味が出て、示唆に富んでいる。ストーリーは寓意と、正義・倫理・人の性を象徴する疑問に満ちている。

(省略)

最後に、屍鬼が、怪奇現象ジャンルを扱った他の作品と大きく違っている点は、大衆漫画の持つ本当の意味を追求しようとしているその姿勢だ。この物語は、メロドラマのような要素は全くなく、率直に、残酷に描かれている。屍鬼にはコメディ的場面はほとんどなく、数え切れないほど多くの衝撃的で、胸を打つ、忘れられないシーンであふれている。
個人的意見を言えば、曖昧で象徴的な最期となっているが、シリーズ全体を通して言えば、本当に楽しめた。
たとえ君が置き去りにされたとしても、起き上がりになること、人間であること、あるいはその両方になることの意味を考えるのをやめないでほしい。


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『屍鬼:アニメ版』海外の反応

評価:★★★★★★★★★★

吸血鬼とか狼男をテーマにしたアニメや漫画は馬鹿馬鹿しいから大嫌いなんだ。神話性は置き去りにされて、取り上げられるのは牙を持って血を飲むって設定だけ。クリエイターたちは、奴らが陽の光が苦手で、それが吸血鬼を退治する最良の方法の1つだってのを忘れがちだ。
漫画やアニメの吸血鬼はいつも強すぎるし、うんざりするほどのロマンスにあふれてる。まるで奴らが人間のように描かれてるけど、奴らは死人で、生きるために人を糧にするんだ。これは本当に馬鹿げてるよ。

でも屍鬼は違う。この物語の吸血鬼は見事だね。奴らはもう人間じゃない。自分勝手で、邪悪で、人のことなんて気にしない。奴らはただ、食べたいだけなんだ。それが本当の吸血鬼ってもので、だから、僕はこのアニメが好きなのさ。あぁ、それに奴らは、バフィー(訳注:アメリカの吸血鬼ドラマの主役)が教えてくれたようなやり方で退治することができるんだ。古い神話みたいで良いじゃないか。でもちょっと現代風なんだけどね。

1つだけ問題があるとしたら恵だな。あのクソ女は死んだ方が良い。



評価:★★★★★★★★★☆

屍鬼は、アニメで使い古されたテーマに新鮮な息吹を吹き込んだ。ゾンビと違って、吸血鬼は、アニメから他のフィクション、ロマンスものまでどこにでも現れる。屍鬼はその吸血鬼の人気を上手く扱い、オリジナルに近いヴァンパイアの、背筋の寒くなるような、苦悩と後悔の物語を私たちに伝えてくれている。
このシリーズの最良の要素は、キャラクターだ。物語の終わりまでには全てのキャラクターがみな深掘りされている。その膨大な数の登場人物を考えると、感心せずにはいられない。
ストーリーについて話そう。物語には3人の視点がある。最初の1人は尾崎医師。吸血鬼の存在に最初に気付き、彼らに積極的に相対する人間だ。
そして、吸血鬼の側の視点もある。これはとても興味深い。読者に、吸血鬼に対して共感を持たせようと試みており、それは見事に成功している。吸血鬼となり、生きるために人間性を捨てざるを得なくなった、そしてかつての友人たちを捕食しようとする者たちの闘争を描いている。
第3の視点は、村の外から来た人間、結城 夏野だ。彼は何があろうと、自分の物の見方を変えない。全ての登場人物の中で唯一理性的な人間でもある。

アート・スタイルはとてもスタイリッシュで、状況をとても上手く表現していた。吸血鬼も上手く描かれており、いくつかのアクション・シーンも美しい。それに、目の描写が素晴らしい。
音楽は悪くない。1つだけアニメの雰囲気をとてもよく捉えた背筋の寒くなるような曲があったが、その他の曲はまあまあ、といったところだ。1期のOPは然程良くはなかったが、2期のOPは本当に良かった。
キャラクターに関して。ストーリーに関しては十分話したかもしれないが、人間と吸血鬼のサブキャラたちが物語を形作っているというのを忘れてはならない。みな、吸血鬼として生きるために自らの人間性を捨てるのか、あるいは友人を失うのかといった葛藤を持っている。

総合すると、屍鬼は言葉では言い表せない見事なアニメだ。今日でも私のお気に入りの1つだ。もう少し注目を集めても良い作品だろう。


翻訳元:MyAnimeList(ttps://goo.gl/aKEiTM / ttps://goo.gl/wJrRmZ)
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コメント
非公開コメント

No title

キング「呪われた町」のオマージュ作品だという情報があったら彼らの評価もまた変わってくるだろうか。

2016-12-01 09:08 │ from URL

No title

原作と漫画は読んだ
原作のファンだし藤崎も好きだが漫画がフジリューの作画と聞いてえぇっ!?合うの?と不安に思ったが絵の癖が強いのに不思議とマッチしてた
アニメはまだ見てないけど評価高いからそのうち見てみるわ

2016-12-01 10:07 │ from URL

No title

最初はみんなキャラデザで文句いっていたが
これほどマッチしたものはないんじゃないかと
最後には思うくらい良かったよ。
生きるために本能、性からは逃れられない。
個人的に名作だとおもう。

2016-12-01 11:09 │ from 名無しさん@PmagazineURL

No title

モールスって北欧の映画が似たような展開だったな。

2016-12-01 11:26 │ from なんちゅうか本中華URL

No title

確かに序盤のストーリーとフジリューの作画だとキラキラしていて慣れないかもしれない、けど夜が来れば彼の持つ技術を絶賛するだろう。
あんなにも田舎の泥臭さ古い家屋のカビ臭さが表現できる漫画家なんてそうはいないからね。

2016-12-01 12:20 │ from URL

No title

アニメの音楽も素晴らしかった。

2016-12-01 15:23 │ from  URL

No title

夏野はちゃんと途中で殺しとけよ

2016-12-01 18:06 │ from URL

No title

とても良い作品だったな
ラストの坊さんにはポカーンだったが
TV未放映話も良かった

2016-12-02 11:22 │ from URL

No title

アニメは、あれはあれで味があって良かったが、
原作とはもう全く違う趣き作品と思った方が良いな。

原作の序盤の、田舎の鬱々とした環境で、
じわりじわりと人が消えゆく過程の寒気のする不安感とかは、アニメでは味わえなかったな。

2016-12-23 00:33 │ from 名無しさん@PmagazineURL

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