【東京ゴッドファーザーズ】クリスマスの奇跡は海外にも起きたか? - 海外の反応 カレー語 -華麗なる誤訳-


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【東京ゴッドファーザーズ】クリスマスの奇跡は海外にも起きたか?

今回ご紹介するのは、個人的には今敏氏の最高傑作と見ている『東京ゴッドファーザーズ』です。
「家族」という言葉の持つ意味が日本とは若干異なる文化圏ではどのように受け止められたのでしょうか?

アメリカでは2004年4月にDVDが発売されています。



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『東京ゴッドファーザーズ』海外の反応


評価:★★★★★
タイトル

大人向けのアニメ

この映画は画期的な作品だ。素晴らしい実写映画と同等(あるいは、それ以上)のスマートな展開と登場人物たちのやりとり。
初めの30〜45分ほどは、キャラクターや設定を築き上げるのに費やされており、イマイチのめり込めなかった。
だが、そこは我慢してほしい。我慢するだけの価値はある。
その後の展開では映画は家族に関して描写されていく。
『Leave it to Beaver(訳注:アメリカのTVドラマ)』のような、母親と父親にその子供達、みたいなものではない。
現代における本当の家族だ。
「お母さん」と「お父さん」という言葉に対する概念は柔軟である必要があり、子供はそのどちらか、あるいは両方と血が繋がっていない。
つまり、本当の問題を抱えた本当の家族が、一つの家族としてまとまろうとしている、そういう家族だ。
作画もキャラの動きもとても素晴らしいが、最近ではそれは達成すべき必須基準言える。
この映画で際立っているのはその構想と物語だ。
余談だが、"ホームレス"とか"ゴッドファーザー"と言った英語が、日本語でもそのまま使われているのは面白かった。
もう一点面白いと思ったのが、スペイン語のセリフに字幕が無かったことだ。日本の視聴者がそうであったように英語版の視聴者もセリフの内容を予想しなければいけない。
この映画は「アダルト」映画ではないが、子供向けの映画でもない。
別にいいだろう? 子供たちには彼らのために作られた映画があるのだ。
私たちにも私たちのための映画が必要だ。



評価:★★★★★
クリスマスのおとぎ話


『パーフェクトブルー』、『千年女優』、そして今作『東京ゴッドファーザーズ』と、今敏は日本アニメの巨匠として、宮崎駿、高畑勲、大友克洋、そして押井守に比肩する位置にまで、急速に上り詰めてきた。
彼の他の作品同様『東京ゴッドファーザーズ』は現代日本を舞台にしており、東京の不可思議さを鮮やかで素晴らしいアニメとして生き生きと描いてるのがこの映画の魅力だ。
この詳細な風景を描くため、今敏は東京の実際の風景を撮影しその背景に流用している。これによって彼のキャラクターたちは彼らの住むファンタジー世界に完全に溶け込み、見事なリアリティを得ている。
とても見事な手法だ。

主要キャラクターは3人のホームレスで、彼らの過酷な人生がそれを覆い隠してはいるが心根は優しい人たちである。
彼らは奇妙な放浪家族を形成している。
ギンは東京のストリートに10年以上も生き続けるベテランホームレスで、悲しく謎めいた過去を持つ。
ハナは少し哀愁を誘うオカマで、家族の母親的ポジションを演じている。
ミユキは手に負えない攻撃的なティーンエイジャーで、自らの陥った境遇の原因となった決定に一抹の後悔がある。
そこに、クリスマス・イヴの日にゴミ捨て場で拾われた赤ん坊、清子が加わって、家族の出来上がりだ。

『千年女優』同様、今敏は複数の物語を効果的に絡めあい、完成した1つのストーリーに仕上げている。
各エピソードが、それぞれ3人の主要キャラクターの人生に触れては離れる。彼ら自身がそうであったように。
しかし『東京ゴッドファーザーズ』に行きずりの人間なんてほとんどおらず、それぞれの人間が清子にクリスマスの奇跡を与えるため、同じ道を歩き出会ったのだ。

『東京ゴッドファーザーズ』は感動的で鑑賞をそそる、クリスマスにうってつけの映画だ。
愛と感情が痛みと困難に打ち勝つ映画で、精彩を欠かない。
そこには奇跡と不可思議があるのだから。

全体的に見て本当に素晴らしい映画だ。
多くの人がこの映画を観るチャンスを逃しているのは残念だ。



評価:★★★★★
素晴らしいドラマ風アニメ


ファンタジー世界での魔法や冒険活劇に、壮大なバトル、非現実的な心の旅。私がそういったアニメを好む傾向にあるのを認めるのはこれが初めてよ。
でもアニメは、魔法少女やロボット、バトルや変態ものばかりじゃないし、『東京ゴッドファーザーズ』もそういったものとは違うわ。
監督・脚本の今敏は、劇的な緊張感とキャラクター造形の天才で、『千年女優』や『パーフェクトブルー』を見た人は、この映画に何を期待すべきかわかっていると思う。
それでも、この映画の予想不可能な展開を想像することなんてできないんじゃないかしら。

舞台はクリスマスの東京。中年オカマのハナ、辛い過去を持つ呑んだくれのギン、生意気な家出少女のミユキの3人のホームレスが主人公よ。
このありえない「家族」は、ゴミ捨て場に捨てられた赤ん坊を拾ったことから、人生が一変することになるの。
なんだか憂鬱そうな映画に聞こえるでしょう?
最初はキャラクターたちに親近感を持てる気がしないし、理想化された一般的なアニメスタイルでもないから尚更よ。
でもそこに「魔法」をかけられるのよ。
今敏は、予想もできない展開を通して、少しずつ3人のキャラクターを明らかにしていくの。
映画の最後には、固唾を飲んでのめり込んでいるはずよ。
ここまで、よくできたキャラクター設定というのは、たとえ実写映画でもなかなか見られないわ。
私のような視聴者には嬉しい驚きね。
どんな種類のアニメ好きにも相応しい出来よ。

作画スタイルは現実風ね。一般的なアニメに見られるような、大きな目や奇抜な髪、ちびキャラ可みたいなのは期待しないで。可愛くはないし、そうあろうともしていない。
向き合うには辛い現実も描かれてるし、子供向けのアニメじゃないの。
性的描写はほとんどないわ。おっぱいに関するいくつかのセリフと授乳シーンぐらいね。
目立った暴力描写もないし、多少あっても大仰には見せていないわ。
この映画が子供向けじゃない理由というのは、話を理解するにはある程度の年齢に達していないと難しいからよ。
大半の子供はこの繊細な話に興味を示さないだろうし、それに向きあう準備もできていないと思う。
それでも、そこの映画に込められたメッセージは普遍的なものよ。
それはつまり、家族の繋がりと変遷、私たちを繋ぐ絆、人を気にかけるという心。小さな奇跡よ。

もし、あなたがアニメファンで、いつも見ているSFやファンタジーとはちょっと違うものを試してみたいと思っているなら、この映画は良い取っ掛かりになるわ。
もし、あなたがアニメを見たことがなかったり、長い間アニメから離れいてたのだったとしても、この作品は最初に見るのに良い映画よ。
もし、あなたがお皿のような目にチューインガムみたいな髪のグラマーな女の子や、軽快なテーマソング、はっきりしない友人、大仰なロボットが出てくるようなアニメを探してるなら、別のアニメを探すことね。これはあなたには向いてないわ。
もし、このアニメが気に入ったなら『パーフェクトブルー』や『千年女優』といった、今敏の他の作品もチェックしてみてね。

楽しんでね!^_^


翻訳元:ttps://goo.gl/joAGJg
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No title

父は娘を理解せず、母は新興宗教に
ハマっている。家庭に問題を抱えた
少女は最後に和解の糸口を見つけられたか。
なんとなく希望を残しつつも決して
めでたしという感じに終わらなかったのが
今敏監督らしい。

2016-11-14 15:19 │ from URL